社員インタビュー

interview
2016年中途入社

七條 日出夫

製作管理
桃山学院高校卒業
近畿大学水産学科卒業
商社にて一般企業営業職を10年、
大手装飾金物企業に転職し15年の勤務を経て、
2015年カネコ屋工作所入社
七條 日出夫
入社の動機
長年、金物加工関係の仕事をしていましたが、親の介護のためにしばらくの間、業界から離れていました。
この会社とのつながりは、宗政社長と以前から交流があったからです。
今から25年ほど前、かつて勤めていた金物関係の職場が同じだったのです。
そのため、お互いの性格や仕事ぶりはわかっており、気が合う部分も多いと感じていました。
その後、それぞれがその職場を離れてからも、付き合いは続いていたんです。
年賀状のやりとりをはじめ、釣りが趣味ということも同じで、たびたび一緒に出かけるなど、定期的に繋がってはいたのです。
当然ながら、宗政社長が家業の金物加工業の会社を継いだことも知っており、仕事が軌道に乗って繁忙状態であることも聞いていました。
そんな状況下で、いよいよ人手が仕事に追い付かない状態になっていたようです。
即戦力の経験者が必要とのことで、ある日、社長から「手伝ってもらえないか?」と声を掛けてもらったことが入社の動機です。
仕事内容について
私のおもな仕事は、金物加工の見積もりと材料の手配です。
それに、納品に立ち会うこともあります。
見積もりは、お客様から図面やスケッチをいただいた段階から、積算していきます。
当社では、切断、溶接、組み立てなどの金物の製作を請け負いますが、
部品加工や特殊塗装、レーザーカットなど特殊な機械が必要な工程は、専門の加工屋さんに依頼しています。
これは当社だけではなく、一般的な金物業界ではほぼ分業制になっているためです。
見積もり作成には、この発注先との関係が非常に重要です。
自社の仕事はコントロールできますが、協力会社への仕事は信頼するしかありません。
お客様の条件に合わせるためには、安さを優先するか、高級感あふれるものが必要なものかなど、
適材適所な発注先を選ぶセンスも重要です。
また、良好な関係性を持続するための定期的な発注量も見極めながらの依頼を心がけています。
正確な見積もり作成のためには、塗装屋や材料屋などに出向く必要があり、
大きな製作物では見積もり提出までに一週間ほど要する場合もあります。
仕事に対してのやりがい
同じような品物がほとんどなく、いつも違う仕様の見積もりを作成するため、飽きることがありません。
例えば、カタログにあるような部品関係だけの見積もりであれば、同じようなものを積算するだけに留まってしまいます。
その違いが面白いですね。
装飾金物は、メニュメントなどの過去の事例がない物が多く、経験と予測で見積もりをあげなければなりません。
実際に作るとどれくらいかかるか、予想がつかないものもあります。
また、作品として成立するのだろうかという不安定な物もあります。
例えば、図面上で異様な形に曲がっている構造物など、
本当に三次元にした時に加工できるのだろうか?という物もしばしば持ち込まれます。
こういった物に対しても、時間とお金が両立できるかをきちんと見極めます。
取り付け方法が脆弱であったり、危険を伴う構造については、打ち合わせ等で修正していくことも見積もりの仕事の範疇です。
本来は、お断りしなければならないような仕様を、
アイデアで解決しながら完成に導くことができるのも、この仕事の醍醐味ですね。
将来のビジョン
見積もり担当の人材を育てたいですね。
私もそろそろ引退を考える歳になってきました。
今までに得た経験や知識を余すところなく、次の世代に引き継いでいきたいと思っています。
一見、難しそうに思える仕事ですが、簡単な見積もりであれば半年〜1年程度でできるようになります。
見積もりは、ある程度は手順が決まっていて、まずは図面から使う材料を拾い出すことができるようになれば、
あとは担当者と打ち合わせして詳細を詰めていけるようになります。
材料も大まかには種類が限られていて、例えばパイプや板の場合は、鉄、ステンレス、アルミの3種類になります。
また、その材料も既製品のカタログがあり、種類と値段が決まっているメーカーの規格品を、
依頼案件に合わせた加工の作業量で積算していくのです。
この作業量も、例えば溶接作業の場合でも、かかる時間はある程度はわかるものです。
こういった見積もり上のノウハウを、これから入ってくる人が簡単にできるように、マニュアル化していきたいと思っています。
入社を検討されてる方へのメッセージ
社長がまだ若いので、働きやすい雰囲気だと思います。
また、社長の手が回らないくらいに繁盛しているため、早く社長の右腕となって見積もりを任せられる人を求めています。
製作の職人も急募ですが、依頼案件に対しての見積もりが進まなければ、材料が入ってこなくなり、仕事が止まってしまうのです。
経験者であればベターですが、未経験でも早く一人前になろうという気概のある人や、何にでも興味を持つ人は大歓迎です。
同じ内容の依頼がくることがほとんどない仕事です。
「今日はこんな依頼が来てる!面白いなぁ」と感じられる人は特に合っていると思います。
数字に長けている人や、機転の効く人も良いですね。
製作や工場経験などもあれば尚良いです。
時々、油などを扱う工場の現場に馴染めない人がいます。
例えば、塗装前のパイプ等は油がついいているのでキレイしてから取り掛かります。
こういった環境が苦にならない人も歓迎です。
装飾金物の世界は奥が深く、図面やスケッチからイメージする見積もりはとてもクリエイティブな仕事です。
ノウハウは惜しみなく注ぎ込ませていただきます。
あなたの入社をお待ちしています。